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2005年6月16日 (木)

老舗ノ底ヂカラ

さかのぼること40年以上前、戦後間もない昭和の黎明期に店を開き、 今も営業を続けているラーメン店がある。 現在の八王子系ラーメンの特徴である刻み玉葱もその店が発祥とのこと。 そんな話を耳にすればいてもたってもいられない。雨の降りしきる中車を走らせる。閑静な住宅街にその店はあった。 店の名は初富士。暖簾をくぐり店内に入れば高目のカウンターに鉄パイプ脚のテーブル席。 ノスタルジックな店内だが、隅々まで綺麗に掃除が行き届いている。清く正しい実直な街のラーメン屋さん。 そんな空気がヒシヒシと伝わってくる。
カウンターに着き、ラーメンライス小を頼む。 厨房からはリズム良くラーメンを仕上げていく音が聞こえてくる。弥が上にも期待が高まる。 程なくしてラーメンが出される。 消えかかった丼の龍が年季を感じさせる。蓮華にスープを掬い、先ず一啜り。トンコツ、 鶏がら、魚介のダシに甘目の味付けと心地よい醤油の香り。 まさに八王子系の元祖を感じさせる味。しかも、 妙に味に奥行きがある。ダシの余韻がたなびいていく。 細く割かれたメンマに手を伸ばす。穏やかで丁寧な味付け。 控えめに乗せられた叉焼はタレの味よりも肉の味を重視した素朴な味付。 福岡で散々味わった老舗のラーメン店と同じような実直かつ素朴な仕上げ。 これが恐ろしいほどに郷愁を誘う。 普段なら絶対に入れることのない胡椒を最後に一振りし楽しんでしまう。 この程度ではビクともしない確かな味。むしろ胡椒によりバリエーションが増える。 老舗の底力に心から敬服の一杯。 約半世紀という年季は只者ではない。

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【初富士】
住所:東京都八王子市中野上町4-17-4
営業:11:00~20:00 日曜休み Pなし
ラーメン(450円)
ライス小(150円)

6月 16, 2005 at 10:00 午前 ラーメン |

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コメント

お久しぶりす。
醤油ラーメンどっぷりの私としては興味津々のラーメンです。
ナルトがあるかないかで、かなりそそりに影響しますね。
どうってことないのですけれど(笑)。

投稿: オースケ | 2005/06/23 1:10:15

こんにちは、オースケさん。

亀レスで申し訳ありません。
この一週間転勤者の歓送迎会で、帰りに一啜りした後、家に着くなり撃沈してました。(^^;
週末は家の周りの草刈りと20キロほどのジョグをしたらあまりにもの暑さにダウン。

ここ八王子~府中にかけては、ほとんどの店で醤油ラーメンにはナルトが入ります。
更に、炒飯にもナルトが入るというナルトドップリの文化圏です。

投稿: なべカズ@日野 | 2005/06/27 9:54:37

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