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2005年3月 6日 (日)

明治人の愛のある麺に涙する

東京ラーメン。 それは浅草のとある店から始まったと言われている。その名は来々軒。 明治に登場した店だ。当時高級料理であった中国料理。 それを安価に提供し、 庶民でも楽しめるようにした街の中華屋さんの草分けである。そして、 中国の汁そばをアレンジして醤油を加え、 日本人の舌に合うようにしラーメンを広める原動力となった店である。 来々軒の屋号を持つ店は数多い。これは登録商標をする前に広がってしまったため。 本店は暖簾を下ろしてから久しい。しかし、 東京ラーメンの原点たる浅草来々軒の血を引く店が存在していた。 それが今日訪れる進来軒だ。
地元の人しか通らないような裏路地。そこには何件かの中華屋さんが軒を並べる。 その中の一軒に進来軒の看板を見つける。 店に入り頼むは当然ラーメン。そしてラーメンのお供のライス。 厨房を眺めていると出前の注文をさばきつつ、テキパキとこなしていく。 無駄のない熟練の技。思わず見とれる。程なくしてラーメン& ライス登場。見た目はのないラーメン。 巷では持てはやされている演出系とは一線を画したいでたち。具は叉焼、ナルト、 シナチク刻み葱。そして、 中華麺の面影であろうかうずらが一つ。実にシンプル
先ずはスープから。鶏がらトンコツの優しいダシ。 それに生醤油の芳醇な香り。決して刺激的でない。 縮れのゆるい細麺は加水率低めで素朴な味わい。 肉の旨みを生かした叉焼は麺だけではなくライスとも良く合う。 静かな裏通りでノスタルジックなラーメンを啜っていると、 ここだけ時間が止まっているような錯覚を覚える。少なくとも、 このラーメンには驚くような旨さはない。しかし、 そこからは安く美味しく庶民に食を提供しようとした創業者の愛が伝わってくる。 インパクトある麺が求められる中で、 繊細な味わいの東京ラーメンを味わう幸せがここにはある。

【進来軒】
住所:千葉県千葉市稲毛区天台5-6-5
電話:043-251-0204
営業:11:00~15:00,17:00~20:30 月曜,第3火曜休み Pあり(1台のみ)
ラーメン(480円)
半ライス(150円)

3月 6, 2005 at 10:00 午前 ラーメン |

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